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イタリア滞在記2

MEYERという小児病院で歌うため、
朝10時にホテルを出た。


MEYERというのは、
20歳までの子供たちを専門に治療する
世界的に大変有名な病院だそうだが、
僕はまったく知らなかった。


ソニアはイタリア語で小説を書き自費出版している。
一昨年、MEYERへその第1巻を100冊プレゼントした。
何でも、昔MEYERにお世話になったので、
その恩返しをしたかったのだという。
病気を抱えた女の子の冒険物語なのだが、
その本で子供たちを勇気づけたいと話してくれた。


昨年、第2巻を出版しMEYERに送ろうとしたところ、
ソニアの本を気に入った親戚のアニカが、
その病院でプレゼントのセレモニーを企画した。
フィレンツェの音楽家を招いて小さなコンサートを開き、
そこで子供たちにソニアが本を手渡すのである。


せっかくフィレンツェに行くので、
あべたえと僕も一緒に行かないかとソニアに誘ってもらった。
願ってもない申し出に、
断る理由は何もなかった。


そしてそのセレモニーで、
ソニアと3人で「黒猫のタンゴ」を歌うことになった。
ちなみに「黒猫のタンゴ」は元々イタリアの歌なのである。
タイトルも歌詞の内容もまったく違う。


 Volevo un gatto nero(僕は黒い猫がほしかった)

 僕は君にワニやキリンや象をあげたのに、
 君が僕にくれたのは白い猫だった
 僕は黒い猫がほしかったんだ
 もう君とは絶交だ!
 もう君とは遊ばない!



この「Volevo un gatto nero」は、
ゼッキーノ・ドーロというイタリアの子供の歌謡祭で、
第11回のグランプリを受賞した曲である(たしか)。
とても子供っぽい面白い歌詞で、
とても可愛らしい歌なのだ。


しかし、3番まであるのでとても長い。


歌うことに決まったのがフィレンツェに着いてからだったので、
しょうがなく(?)街を歩きながら3人で練習をした。
このことが、日本人の評判を落とさないよう心より願う。


さて当日。
病院内の子供たちの遊び場の部屋で、
まずホルン3本とテューバ1本の金管室内楽が、
子供たちになじみのあるディズニー・アニメから数曲を演奏し、
最後に彼らの伴奏で我々が「Volevo un gatto nero」を歌った。
親子で楽しそうに聴いてもらえて、
こちらも歌っていてとても楽しかった。
それにしても日本人である自分が、
イタリアの子供たちの前で、
イタリアの歌を歌う日が来るとは思わなかった。


歌のあとにソニアから本を受け取った男の子と女の子が、
ソニアにサインをお願いしていた。
するとすぐに僕はソニアに呼ばれて、
その場で彼らの似顔絵を描くように言われた。
実はソニアの小説の表紙や本文中のイラストは、
僕が描いたのである(色を塗ったのはソニア)。


ソニアが
「子供たちのいい思い出になるといいね」
と言った。
僕もそうなってくれたらうれしいと思う。


本当に可愛らしいあの子供たちが、
いつも笑顔でいてくれることを願っている。



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プロフィール

五十嵐正一

Author:五十嵐正一
初めまして!
神奈川県相模原市在住の声楽家の五十嵐正一です。小田急線相模大野駅から徒歩1分の音楽工房 うたの木で、声楽のレッスン、合唱・コーラスも行っています。
※歌のお仕事も承ります。お気軽にご連絡ください。

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